沖縄HIV臨床カンファレンスとは
HIV感染症に関連して,研修および研究発表の機会を保障し,医療現場での診療と沖縄県でのHIV感染症に関する諸問題の解決に寄与することを目的とし、2009年6月に発足しました。
年1回行われる沖縄県HIV臨床カンファレンスは、二部構成で開催しています。
第一部では、HIV診療に必要とされる全人格的医療、チーム医療の提供ができるように医師部会、薬剤師部会、カウンセリング部会、看護部会、ソーシャルワーカー部会など、様々な職種間の交流、知識の共有を行うことで県内の強固なネットワーク構築ができるようにしています。第二部では、講演会を開催、県内外から講師をお招きし、HIV感染症を取り巻く様々な話題を取りあげています。
現在、医療の進歩により、HIV感染症はコントロール可能な疾患となり、それに伴いHIV陽性者にも高齢化の波は訪れています、今後ますます医療だけではなく、介護など生活に伴う様々な問題が生じています。しかし、感染症だからという理由で治療ができないという医療機関や入所不可という施設があることも事実です。
これらは医療職だけでは解決できません。
今後はさらに院内外、行政や事業所などさまざまな垣根を越えて連携をしていく必要があります。
当カンファレンスがHIVに関する教育・啓蒙を行い、正しいHIVの知識など情報発信、共有の場になればと思います。
沖縄県HIV臨床カンファレンスは、多くの皆さまの参加をお待ちしています。
「沖縄HIV臨床カンファレンス」会則
1.名称
本会の名称は「沖縄HIV臨床カンファレンス」とする。
2.目的
本会はHIV感染症に関連して,研修および研究発表の機会を保障し,医療現場での診療と沖縄県でのHIV感染症に関する諸問題の解決に寄与することを目的とする。
3.会員
本会は普通会員および賛助会員をもって構成する。
普通会員はHIVの診療や研究に関心があり,研究会に参加する意志のある医療従事者からなる。賛助会員は本会の目的に賛同し,事業に協力する意志のある個人および団体からなる。
4.事業
本会は以下の事業を行うものとする。
1)事例研究会:年間に数回開催し,HIV感染症の診療・研究に関する研修や症例の検討を行う。HIV感染者のプライバシーの保護を考慮して,特に本例会の参加者については,世話人会で協議できる。
2)研究総会:原則年1回,全会員によって開催し,HIV感染症に関する研究や研修を行う。内容により,会員以外にも公開することができる。
3)共催・協賛:世話人会の承認のもとに,HIV感染症の診療に関係した,研究会や学会等の共催および協賛を行うことができる。
4)その他:世話人会が特に必要と認めた事項
5.世話人会
本会に世話人会を置き,本会の事業に関する種々の事項につき協議する。
世話人会は年間に2回程度を目安に開催するものとし,世話人の過半数の出席をもって成立する。
1)構成:世話人の任期は3年とし,人選は世話人会で決定し,総会において報告するものとする。なお,再任は可能とする。
2)代表世話人:世話人の互選により代表世話人を1名選出する。
3)当番世話人:本会の事業を円滑に行うために,世話人から当該年度における当番世話人を選出する。
4)顧問:世話人会は会の運営等に対する示唆を得るため,世話人以外に若干名の顧問を依頼することができる。
5)事務局:本会に事務局を置く。事務局は会員の登録に関する事項および本会の会計に関する事項を担当する。
6)監事:世話人会は世話人以外の会員から監事1名を選出し,監事は各年度の会計監査を行う。なお,監事の任期は世話人と同じものとする。
6.役員
1)本研究会に次の役員をおく。
代表世話人琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学
世話人
エイズ中核・拠点病院でHIV/AIDS診療にあたる者
エイズ中核・拠点病院でHIV/AIDSの看護師の任にあたる者
エイズ中核・拠点病院でHIV/AIDSの薬剤師の任にあたる者
HIV/AIDSにかかわるソーシャルワーク職の任にあたる者
HIV/AIDSにかかわる心理職の任にあたる者
保健所におけるHIV/AIDS分野の担当者
行政におけるエイズ診療の担当者
その他:エイズ診療において、重要な貢献が期待される分野の代表者
※世話人はその都度、必要に応じて選出を行う。
2)会計監事を1名置く
世話人会から1名選出する
7.会計
1)収入:会の収入は本総会時の会員からの参加費および本会の趣旨に賛同する個人や団体からの寄付による。なお,参加費の額および徴収方法は別に定める。
2)支出:会の支出は原則として世話人会で承認し,当番世話人が事業の遂行に際して責任をもって執行するものとする。
8.会則の決定と変更
本会則の決定および変更は世話人会の過半数をもって決定する。なお,決定は総会において報告するものとし,この決定に異議ある会員は,世話人会に申し出るものとする。
9.事務局
本会は事務局を下記におく。事務局は、世話人の指示に基づき、参加者名簿の整理、会費の管理など研究会の運営に必要な諸事務を行う。
【事務局】
沖縄県中頭郡西原町字上原207番地
琉球大学病院 第一内科 医局内
TEL:098-895-1144 (直通)
担当 仲村秀太
宮城京子(HIVコーディネーターナース)
付則:
1.本会則は、平成21年6月より施行する。
2.本研究会の参加費として、原則、研究会開催毎に500円を徴収する。
3.平成24年7月7日改正
4.平成26年1月25日改正
5.平成29年1月21日改正
6.平成27年11月7日改正
7.平成29年1月21日改正
8.平成30年1月20日改正
9.平成31年2月2日改正
~沖縄HIV臨床カンファレンス シンボルキャラクターのシーサーについて~
シーサーは、全力で相手をたおすといわれるライオンのように、屋根や門の上から魔物を追い払っています。魔物や災害などから人々を守るシーサーには、形や置かれている場所によって、いくつかのタイプがあり、屋根の上や玄関、門の上に置かれているほか、村の入り口に置かれているシーサーもあります。今では幸せをよぶ沖縄観光のシンボルとしても親しまれています。
沖縄HIV臨床カンファレンスでは、シーサー(守り神、幸せを呼ぶ)にレッドリボン(あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズと共に生きる人々を差別しない)を付けることで、『HIV/AIDSになっても一人ひとりが差別や偏見を受けることなく、社会の中で共に生き、一人ひとりの幸せが見守られる』という意味を込めています。